ペットの治療費
フィッシュを応援してくださる皆さま、ご機嫌いかがでしょうか?
今日は最高気温21度になるようです。(大阪市内)
今年はなかなか寒くならないですね。
これくらいの気温がずっと続いてくれるとありがたいのですが。。。
昨日の日曜日はうちの猫の去勢手術でした。
手術前にいろいろな検査をして体の状態を調べます。
そこで驚愕の事実が‼️
「胃の中に異物があります」
先生はそう言ってレントゲン写真を見せてくれました。
たしかに夜の12時以降ご飯抜きにも関わらず、胃の中はごちゃごちゃしている…
「去勢手術で全身麻酔をしますので、内視鏡で胃の中の物を取ります。腸にいってしまうと詰まる恐れがありますので。」
えー⁉️ それは大変だよ。。。
本当に大変なのはその後の先生の一言…
「だいたい10万円前後かかります」
ぎゃー‼️
「カード使えますか…」
震える声で聞きました…
結果、全て終わって先生が取り出したものを見せてくれました。
そこには私のカエルコレクションの中の一つの、両腕と頭がありました。。。
以上、月末に近い時期の恐ろしい出来事でした。
今週もご来店、心よりお待ちしています…
さて、話は変わりまして文章教室での初エッセイ発表コーナーです。
ここからはお時間ある方だけお付き合いくださいませ。
今週もステキな1週間を。。。
『基地』
私は、第一子長女で母方の祖父母にとっては初孫だった。
案の定、私はワガママに育った。
父の妹に言わせると、横柄でわがままな嫌な子どもだったらしい。
ただし4歳までは…
私はとても可愛がられたので幼稚園は2年保育だった。
おそらく、母親修行を始めたばかりの母は3歳の小さい私を、社会に出すのは早すぎる、かわいそうと考えたのだろう。
そうして私はスクスクワガママに育ち、2歳下の妹に対しても魔王のように振る舞った。
4歳になり始めて幼稚園という集団の中に突入した。
私は遅ればせながら世の中にはたくさんの同じ年齢の子どもがいると知った。
それは、たぶん私と同じような環境で育った横柄でわがままな嫌なやつの集団だった。
中には第二子第三子という、周りを観察できる強者もいたが、彼らはとても器用に立ち回る事ができた。
そんな中で、私はあまりにも不器用だった。
横柄でわがままな嫌なやつではあったが、反してのんびりでボヤッとしていた。
ここで大きく勝敗が分かれる事となる。
私は小さい頃は食べるということにあまり興味がなく、母や祖母を手足のように使っていた為、体力がなかった。
物心ついた時から家の中でダラダラ過ごすのが大好きで、寒いのも暑いのもキライだった。
私の幼稚園バックの中には、元気に先頭切って走る体力も、よく回る口も入っていなかった。
綺麗な刺繍のしてある巾着のみ…
こんな武器しか持っていなかったのですぐに幼稚園カーストの下の方になってしまった。
いつものようにお外遊びの時間。
園庭にはぐるぐる回るUFOような遊具があった。
これは時に家になり宇宙船になり、基地になった。
その日は何かの基地だった。
その基地を拠点に、戦うのか旅に出るのか、何をしていたのかは覚えていない。
私は基地を守る担当に任命されたからだ。
私に基地を守るよう指示をした元気なクラスメートの女の子はその場を離れる時、私にこう言った。
「私達が帰ってくるまで絶対にここを離れないでね!」
私はその役を全うした。
先生の「B組さん、お部屋♪ B組さん、お部屋♪」という掛け声を聞いても。
なかなか帰ってこないぼーっとした私を先生は迎えに来てくれた。
しかしその時も私は自分の役目を果たさなければ、と思っていた。
先生に「あの子達が基地に帰って来てないから戻れない」と伝えた。
そのままB組さんのお部屋に連れ戻され私が見たものは、元気な彼女が座っている姿だった。
そして私に「まきちゃん、何してたの〜?」と言った。
よく回る口という武器を持っていなかった私は無言で席についた。
その時から私は、自分の価値をとてもちっぽけなものなのだと考えるようになった。
それはその後の人生にとても影響したと思う。
他人から見られる自分は小さくて価値のないものだと思った。
他人から見た自分という視点は自分からみた自分になり、同じようにちっぽけで価値がないように思えた。
注目されたり新しい人の中に入るのがすごく苦手になった。
特に4月は最悪だ。
クラス替えやそれに伴っての自己紹介のような拷問も用意される。
長くそんな時代を経て現在はどうかといえば、無事脱出できたのだ。
自分の価値は自分で決められるように少しはなれたと思う。
数々の出会い別れなど多くの経験から、自分はちっぽけでもでっかくもなく、自分は自分のみなのだと考えるようになった。
比べることや立ち位置を知ることに意味がないのではとも。
楽しいこと、やりたいことを全力でやる。
嫌なことはしない。
無理して人に合わせない。
社会に出る前の、ワガママな4歳の私。
横柄で嫌なやつ、という点を除いて。